2003/02/28 春の足音 半日年休をもらって、午後から歯医者へ行く。 予想以上に時間がかかってしまって、終わったのは4時だった。 それから、車を万代へ走らせる。 二日酔いで、何度もめまいがわたしを襲った。 シネウインドで、blueの前売り券を買う。 おまけで、ポストカードももらった。 それから、伊勢丹でツモリを眺める。 スタッフの人がすすめてくれる洋服たちは、いつもわたしをノックアウトしてしまう。 わたしはやっぱり、ツモリ貧乏になる運命らしい。 フレッシュネスバーガーでカフェラテを飲んだあと、明日の映画のチケットを買いにユナイテッドへ寄った。 ちょうど「クリスティーナの好きなコト」がはじまるところだったので、レディスデイだし観ることにした。 とてつもなくおばかな映画で、ひとりだったのにわたしは何度も吹き出してしまった。 キャメロン・ディアス、すっごくかわいい。 そういえば今日、やすらぎ提から夕日を見た。 空とおなじオレンジ色に染まった水面が、しずかにゆらめいている。 今日で、2月が終わる。 2003/02/27−2 ひつじ 昼間はずっと、こたつにもぐってお昼寝をしていた。 ワイドショーのけたたましいおとが、遠くで聞こえる。 あたたかい、うつらうつらとした浅い眠りのなかにいることを、 わたしはけっこう好んでいる。 夜は、友達と飲みに行った。 北海道にいる彼のところへ行ったお土産だといって、 六花亭のいちごチョコと、白い恋人を持ってきてくれた。 それから男友達ふたりも合流して、 ジャスコで買い出しをしてから友達の部屋でまた飲んだ。 女友達が、 「転勤しちゃうかもわからないから、yuko、今のうちにいっぱい遊ぼうね」 と、つぶやいた。 いつかみんな、わたしの手が届かないところへ行って、 わたしはひとりぼっちになってしまうような気がして、 すごくおそろしくなった。 行かないで、行かないで。 ほんとなら、みんなの手を強く握って、絶対に離しはしない。 だけどそんなことは、わたしに決められるようなことではないのだ。 2003/02/27 なみだのうみ わたしのからだのなかに、その涙という液体がまだ存在していたなんて知らなかった。わたしは利用者の前で、ぼろぼろと泣いた。完全に、パニック状態に陥っていた。あの子と、阿部さんが、助けに来てくれて、だけど「だいじょうぶ」と言った。もう、自分がどうして泣いているのかすら、わからなくなっていた。 やらなくてはいけない仕事が残っていたので、わたしは無理やり気持ちを落ちつけた。 利用者の就床準備を終えたあと、担当している人に浴室に時計を忘れたので探してほしい、と頼まれていたので浴室へ向かおうとすると、いるはずのないあの子が、長い脚を折り曲げて煙草を吸っていた。 支援費制度の書類を作るために、ずっと残っていたのだそうだ。 さっきはごめんね、と、ぷっくりと腫れた目を隠すようにわたしは笑う。 「仕事してたら、つらいこといっぱいあるよ、おれも大変なことあったから」 あの子はちいさく笑って、転勤してくるまえの職場のことをすこし話した。 夜が明けると、灰色の空から雪が舞い降りた。 昨日の痕跡は、わたしのまぶたからまだ、消えてくれない。 * リンクを追加しました。チカちゃんの「still'alone」、ゆかちゃんの「シャボン*」です。 2003/02/25 雪の日 発表会は、無事終わった。 だけどやっぱり、仕事はとても忙しくて、家に帰るとぐったりしてしまう。 今日は、あの子とふつうに、昔のようにたくさん話ができたことが、唯一の救いだった。自分がそういうふうに感じていることに気がついて、驚いてしまったのもまた事実である。 今日、元X-JAPANのTOSHIが、慰問でうちの施設に歌いに来た。 ノーメイクの彼は、思ったよりも小さくて、ふつうのおじさんという感じだった。 アコースティックギターと、ピアノで弾き語りをした。 MCで彼が話したことは、とても重い内容で、でもとても明るい口調だったので、わたしはすこし恐くなった。妙に説得力があったから、よけい。 * 何かを手にいれたら幸せになれるかなんて、手に入れてみないとわからないのだ。それがたとえ、喉から手が出るほど欲しいものだったとしても、それは、単なる思いこみでしかないのかもしれない。実際手に入れてしまったら、たいして必要なものではなかったり、逆に大切すぎて失うことへの恐れのほうが肥大化してしまうことだってある。 何が必要かなんて結局、今のわたしにはわかりやしないのだ。 2003/02/22 フレンズ 残業続きの毎日もようやく終わって、ほっとしている。 明日が発表会の本番なのだ。 それが終わればいよいよ年度末で、また忙しくなってしまうのだけど。 昨日は仕事のあと、大学時代の友達と飲んだ。 今のわたしには、なによりこうやって大好きな友人たちとお酒を飲んでいろんな話をすることが、いちばんの至福なのだ。 友達は、いつの日もわたしを受け入れてくれる。 こんなだめなわたしを、ちゃんと認めてくれる。 友人たちは、わたしがちゃんと立っているための、たいせつな要素なのだ。 2003/02/20 3年7ヶ月目 ここ最近ずっとあたたかい日が続いていたのに、 今日はまた、冬に逆戻りしてしまったみたいだ。 外からは、風がびゅうびゅうと鳴いているのが聞こえる。 職場の先輩が2人目を出産したので、 夕方、みんなでお祝いに行ってきた。 生後2週間の赤ちゃんは、すごくちいさくてまるでお人形のようだった。 だけど、抱っこさせてもらったらあったかくて、やわらかくて、 ああ、生きているんだなぁってつよく思った。 子どもが生まれるってすごく不思議で、神秘的。 わたしにもいつか、自分の子どもを腕に抱く日がくるのだろうか。 考えてみたけれど、まったく想像がつかなかった。 他の人たちが仕事の話をしているあいだ、 わたしはお兄ちゃんのほう(2歳3ヶ月)とひたすら遊んでいた。帰るときには、「バイバイ」と手を振ってくれた。 やっぱり、子どもはかわいい。 2003/02/17 欲望 ![]() 今度の日曜日には施設の発表会―学芸会みたいなものだ―があって、今はその準備に追われている。今日も、夜勤が終わったあとに2時間半ほど背景に使うおおきな絵を描いていたので、家に帰ったころにはつかれきっていて、気がついたらわたしはこたつに入ったまま寝てしまっていた。 目が覚めると外はもうとっぷりと日が暮れていた。 けれど、まるい月が、あたりをすこしだけ明るく照らしている。 つんとしていて、ひどく透明な冬の夜。 * 恋をしている女の子は、みんなきらきらと輝いていて、とてもまぶしくわたしの目にうつる。 上気した頬のように、からだのうちがわから湧いてくるその輝きは、いくらお化粧をしたって、流行りのお洋服に身をつつんだって、手にいれることができないのだ。 恋がしたい恋がしたい恋がしたい。 (なんて、言ってはいけませんか?) |