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2003/02/15  早春賦


秒針の音だけが、時が流れていることを実感させる休日。
午前中、家族3人でゴディバのチョコレイトをつまんだ。
自分と家族のためにと、昨日伊勢丹で買ったのだ。
わたしには贅沢すぎるチョコレイトが、
口の中であまくあまくとろける。


それからすこしたって、散歩に出かけた。
空気はあいかわらず冷たく、日陰に入ると寒さに鼻をすすった。
だけど、日差しはとてもやわらかく、春の匂いがした。
手はコートのポケットに突っ込んだままだけれど、
猫背をいつもよりしゃんと伸ばしてみる。
うすい青の空を、飛行機が横切っていく。
細長いまっすぐな、白い軌跡を描きながら。


雪が消えたら、わたしの足跡も見えなくなる。
それでもときどき、振り返ったりするんだろう。
自分がちゃんと歩いていることを確認するために。


*


リンク2件追加しました。
HACHIちゃんのGARDEN、ayuちゃんのcochoです。






2003/02/13   コール・ミー


職場の人と3人で、飲みに行ってきた。とても楽しかった。
今、仕事がたてこんでいて、はっきりいってすごく忙しい。
公務員も、この不景気のもとでは、かなり厳しい状況なのです。
15年度から福祉の制度が大幅に変わるので、それもあり、もういっぱいいっぱい。
そんななかでわたしは、あの子からの、電話を待っている。






2003/02/11  ファミリー・コンプレックス


夜勤から帰って、誰もいないのはひさしぶりだった。両親が遠い親戚が倒れたので昨日からお見舞いに出かけていることは、すでに聞かされていたので知っていた。誰もいない家は冷えきっていて、ストーブをつけても、こたつを強めにしてもなかなかあたたまらなかった。わたしは、仕事着のジャージのままお湯を沸かし、こたつにもぐりこんでコーヒーを啜った。しみわたるような静けさで、今日が祝日だということを思い出す。
やるべきことは山積みだけれど、やりたいことはあまり見当たらなかったので、わたしは1日じゅう、こたつのなかで本を読んだり―今日、仕事の帰りに山田詠美さんのAtoZを買ったのだ―、読み飽きた雑誌をめくったり、うたたねをしたりしていた。なんだか、気持ちの晴れない日だと思った。


3時ごろ両親が帰ってくると、家は急に本来の温度をとりもどした。
わたしの家は近所に比べると小さいけれど、それでもわたしひとりには広すぎる。
気持ちが晴れなかったのは、この家にひとりだったからだと、そのときようやく気がついた。ひとりぐらしをしているころは、誰もいない部屋に帰るのも平気だったのに、どうしたことだろう。
わたしにとって、両親の存在はやっぱり大きい。よい意味でも、悪い意味でも。


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約3日間、サーバーが落ちてました。
そのあいだのログをupしているので、よかったら見てくださいね。





2003/02/08  ハード・デイズ・ナイト


昨日飲みすぎたせいで、頭がくらくらした。
今日明日じゅうにコンタクトを買いに古町までいかなくてはならないのがずっと頭にあったけれど、
面倒だったのとだるいのとで朝からずっとうだうだしていて、結局、行くことを決心したのは午後3時だった。


週末のわりにコンタクトを買うのはすぐに終わって、
ドトールでソイ・ロイヤルティーを飲んでから古町をぷらぷらと歩いた。
こうやってひとりでウィンドウ・ショッピングをしているときは、
かわいいものを見て「かわいい」と思う以外、なにも考えていない。
ひとりで街へ行くことは、わたしにとって大事な安定剤のひとつなのだ。


8時半ごろに帰ってきて、ひとり部屋で本を読みながら、ふと携帯に目をやると、
友達からの着信ありの表示。
「友達の誕生日をささやかに祝っているから来なさい」との指令で、
さっき新潟から帰ってきたばかりなのに、どうしてまた新潟に行かなきゃなの、
なんて文句をたれながらも、夜の11時、わたしは部屋着のままうきうきとヴィツ子を走らせた。
助手席に乗せたかばんには、フルーツワインが入っている。
文字通りささやかに、わたしたちは友達の25歳の誕生日を祝った。
このひとたちと出会ったとき、わたしはまだ18で、彼らは19だった。
「四捨五入したら30だよ、どうしよう」と本気で苦笑いする友達と、
わたしはずっと友達でいたいと思った。






2003/02/07  半袖の君


けなされたり叱られたりするとものすごく落ちこむくせに、ちょっと褒められるとわたしはばかみたいに戸惑ってしまう。
褒められることに慣れていないから、どうしていいのかわからなくなってしまうのだ。
「きれいになったよね」なんて言われたら、とくに。
ほんとうは、うれしくてうれしくて飛びあがってしまうほどなのに、
わたしはうまくその言葉を受けとることができなくて、
またまた、やめてくださいよ、なんて、誤魔化したりしていた。


飲み会は、とても楽しかった。
職場には、大好きな人がたくさんいる。
わたしはよく食べ、よく飲み、よく喋った。
最後はみんながわたしの家経由で帰ってくれたし、
家に着くとすぐにベッドにもぐりこんだので、
寂しさを感じることからも免れた。
大騒ぎするのも、たまには悪くない。






2003/02/05  すこやかなからだ



ここ最近は、間食を極力しない生活を送っている。3食をひかえめに、そして野菜と魚を中心に摂って、仕事中はよく動くようにしている。おかげで、すこぶる調子がよい。やっぱり、食べものってすごく大切なんだなぁと身をもって感じる。中毒かと思うほど甘いものばかり食べていたわたしが、食べなくても案外平気だったりすることも、大きな発見だった。きちんとした食生活を送ることができた日は、とても満足した気分で1日を終えることができる。この生活をずっと、だけど無理はせず、つづけていきたいな、と思っている。





2003/02/02  眩しいひかりを浴びる



外には雪が積もったままだけれど、今日の日差しはなんだか春みたいだったので、去年購入したFRUIT CAKEのピンクのコットンニットをひっぱりだした。


今日は車の免許の更新をしに行ってきた。更新は誕生日の1ヶ月前、つまり12月の25日からできたわけだけど、今まで面倒で行っていなかったのだ。だけど今日は天気もよいので、わたしは意を決して、車で20分ほどのところにある免許センターへ向かった。日曜日、午前中の受けつけのしめきりギリギリの10時45分。免許センターはとても混雑していた。


更新は1時間ほどで終わり、晴れて今日から金色の免許になった。新しい免許の上で「優良」の文字が誇らしげに腰をすえている。次の更新は、平成20年。5年後のわたしは、何をしているんだろう。29歳のわたしは、どんな気持ちでこの免許を見つめるのだろう。いつの日も、5年後の自分なんて想像がつかなかった。未来とは、しょせん今のつみかさねでしかないのだろうけれど、やっぱりわたしにとって、とてつもなく不思議で、非現実的なものなのだ。





2003/02/01  悲しき我侭の果て



ちいさな爪にマニキュアを塗るときは、「ホリー・ガーデン」の果歩を思い出す。彼女は、自分が大人であることを忘れないためにきれいにマニキュアを塗り、その指を見ながら、「大人なんだから」と自分に言い聞かせるのだ。


わたしという人間が「大人」だということを証明するものは、免許証にある生年月日くらいしかない。だけど、大人であるということはまぎれもない事実であって、それはいろんなことに歯止めをかけてしまう。何がしかの自由を手に入れるのと引き換えに、大きく分厚い枠にはまることを余儀なくされるのだ。たとえそれが、意思につよく反していたとしても。そしてわたしはいつの日も、その枠のなかにいることを忘れてはいけないのだ。シーツのなかで爪を凝視しながら、涙をこらえる果歩のように。


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映画の日だったので、「JamFilms」を観た。
それからJadeでミルクプディング・キャラメリゼとローズヒップティーをいただいたあと、ビームスとヴィレッジ・ヴァンガードを眺め、帰途についた。ヴィツ子のなかでサニーデイ・サービスを口ずさみながら、なくしてしまったもののことをぼんやりと考えていた。