2002/05/30(Thu) 「2002年のワールドカップの日本誘致を成功させよう」というフレーズが飛び交っていたのはわたしが高校生のころで、そのころは2002年なんて遠い未来の話だと思っていたけれど、その遠かったはずの未来が明日にせまっている。この日本で、そしてわたしの住む街の近くで、世界最大のスポーツイベントが行われるという実感がまだわかない。ユース代表時代から応援してきた選手たちがブラウン官の中でがんばっている姿にほれぼれしながら、ちっぽけな自分が情けなくなったりもする。彼らは持って生まれた才能以上に努力を積み重ねて代表の座を勝ち取ったんだと思う。それに比べてわたしはどうだろう。死ぬ気で努力して何かを手に入れようとしたことなんてなく、いつも人並にはがんばるけどあとはなりゆき任せだ。叶いそうもない大きな目標なんて最初から無理と決めつけて持つこともしなかった。 夢を持ちそれに向かってがんばっている人が羨ましくて、応援してるよなんて言いつつも心のどこかで失敗すればいいのにとか思ってしまったりするわたしは最低だ。だけどだれかの夢が叶ってしまうことで自分のなかの劣等感が肥大してしまうことがものすごく恐いんだ。 2002/05/28(Tue) 先週から不安定になっていた利用者が大暴れして、もみあっているうちに顔を何度もひっかかれたり叩かれたりして、彼女を動けないように抑えたときにはわたしの顔は熱くほてっていてところどころに痛みを感じました。鏡を見ると頬は腫れ、数カ所から血がにじんでいました。朝からそんなことがあって一日憂鬱な気分ですごし、帰りも寄り道せずにまっすぐ帰ってきました。体を張った仕事をしているとはいえ、嫁入り前の女の子がこんな傷だらけの顔だなんて正直ほんとに気がめいっています。鏡を見るたびにため息。明日が運動会の練習じゃなければ休みたいくらいです。「顔は女の命」なのです。不細工なわたしでも。 顔にケガをしたのは5年ぶりのことで、18のころ、わたしはある男の子に映画に誘われて、待ち合わせの電車に乗るべく自転車で駅に向かっていたのだけど、歩道の段差を勢いよく上がろうとしたところバランスを崩して派手に転んでしまい、両膝と額にすり傷。だけど電車に乗り遅れたら当時携帯なんて持っていなかったわたしたちは合流できないのが目に見えていたので、近くの薬局に駆け込んで治療してもらってなんとか間に合った。顔を見られるのが恥ずかしくてずっと顔をそらし下を向いていたわたしに、彼は「顔、見せて」と微笑みながらわたしのおでこに触れた。そういえば彼は今、東京で映画の専門学校に通っているらしい。 2002/05/26 (Sat) 5回目のコールで電話を取った彼は何事もなかったようなふつうの声で、「どうしたの?」とわたしに聞いた。わたしが彼にひどいことを言った日からもう3週間近く連絡を取らない日が続いていて、祈るような気持ちで彼の電話番号を押した。間に合いますように。 そんな心配をよそに彼は驚くほどけろっとしていて、わたしたちはいつものように、他愛のない話をした。洋服のことや、インテリアのこと、W杯のこと。それと、会う約束も。 すべてが満たされるなんていうことはきっとありえないことで、ひとつの希望がかなえられれば、すぐに次の欲求が出てくる、その繰り返し。でも、満たされない部分があって、それを捜したり追い求めたりするなかで人はたくさんのものに触れいろいろな感情を抱き成長していくものだと思う。「完全」ほどつまらないものはないのかもしれない。 今日彼といたところM@みちゃんとミホちゃんに遭遇したので、落ち着いたことはお知らせしなきゃなあと思って書きました。叫びすぎたよ。伊勢丹に響き渡っちゃったよ。ま、そんな罪も3分の1ということで。それと、今日はわたしの勘違いでお二人にご迷惑をおかけしました(笑)この場を借りて陳謝。 それと、アバウトちょこっと変えました。どうでもいいことですが。写真ページもリニュ中。 2002/05/21(Tue) 歴史の授業は大嫌いだったけれど、歴史を感じられる場所が大好きです。京都はもちろん、金沢も、鎌倉も、今回行った高山も。高山は街自体が観光名所という感じで、歩いていてすごく気持ちよかったです。かなりの観光客がいましたが、古い町並み沿いのお店はほとんどが5時に閉店してしまうので、そのあとにまた足を運んでみたらとても静かで、まるでタイムスリップしたように思えました。古川町にも行ったのですが、NHKのドラマの舞台になっているろうそくやさんはすごい人だかりでした。そのお店で柳宗理の色紙を発見してちいさな感動。富山ー岐阜間の41号線の景色もよかったです(実際は山越えやらヘアピンカーブやらで景色を見てるひまなんてなかったんですけど)。ちなみに食べ物もおいしかったです。飛騨牛やほうば味噌、高山ラーメン、とうふ料理などをたらふく食べてきました。 寺院や日本庭園が好きだというと「そんな風に見えない!」「意外!」と言われることが多いのですが、日本の古くから伝わる建物や空間の中にいるとすごく落ちつくんです。おしゃれな場所やものを見るのも大好きだし、イタリアンやフレンチも大好きだけれど、やっぱり日本人の心を癒してくれるのは日本的なものなんだろうなぁと思います。日本人の性格は何かと批判されがちですが、こういう面での「和の心」は大切にしたいものです。ちょっと前にTVで厳島神社を見て感動しました。行ってみたいなぁ。 2002/05/18 母はわたしを産む前に2度の流産をし、わたしは両親が40をすぎてからやっとできた子でした。小学生や中学生のころ、わたしは母と一緒にいるのを友達に見られるのがいやでした。両親の年齢を聞かれるといつも嘘をついたり「わからない」と言ってごまかしたりしていました。同時にどうしてうちの親ばっかり、という思いをいつも抱いていました。 小学校6年のときの授業参観のあと、わたしの後ろの席に座っていたケンタロウくんが「クリハラのかあちゃんはきれいだなぁ。それにくらべてその隣のはババァだよなぁ」と言いました。「その隣の」は、わたしのお母さんでした。その瞬間わたしはとてもやるせない気分になったけど、「それうちのお母さんだよ」と笑って流しました。ケンタロウくんはきまりの悪そうな顔をしたけれど謝ることもしませんでした。 それから1日か2日して、わたしは母とケンカをしました。原因は覚えていませんが、母にさんざん文句を言われたわたしは勢いで、授業参観のときのことを母に言ってしまったのです。当然母はものすごく腹を立てました。あのときの母の寂しそうで悲しそうな表情は今でも忘れることができません。 母はわたしが親の年齢にコンプレックスをもっていることに気づいていたと思います。もしかしたら、母自身も周りのお母さん方よりも年をとっているということを気にしていたのかもしれません。それでもわたしに何一つ不自由のない生活をさせてくれていたのに、わたしは心無い言葉で母を傷つけてしまったのです。わたしはほんとうにほんとうに後悔しました。 今では、わたしは親の年齢を隠すことはなくなりました。母はもう60歳を過ぎていますが白髪も少なく、多趣味でおしゃれで、年齢よりもずっとずっと若く見えます。スタバも好きだし、買い物にもつきあってくれる自慢の母です。他の人より一緒にいられる時間が短いから、母ともっともっとたくさんの時間を共有したいと思っています。子供のころの罪を償うためにも。 明日、母と飛騨高山に旅行に行ってきます。 2002/05/15(Wed) たくさんのちいさな手をいっぱいに広げた木々が、風に吹かれてまるで楽しそうにおしゃべりしているみたいでした。葉っぱが風にそよぐさらさらという音が好き。 ときどき、わたしはだれからも必要とされていないんじゃないかってものすごく不安になることがあります。たとえわたしがいなくなったとしても、きっとみんないつもと変わらない日常を過ごすことができるでしょう。わたしが生きていることでだれか他の人にとってプラスになることなんてできるのでしょうか。わたしは今までたくさん人を傷つけてきたけれど、それを帳消しにできるほどだれかを幸せな気持ちにすることができたかと聞かれると全く自信がありません。だけど、利用者がわたしに屈託のない純粋な笑顔をくれたり、握ってくれる手の温かさを感じたとき、自分の存在が肯定されたような気がしてすごくうれしい気持ちになるんです。 2002/05/13 (Mon) 休みの日も早めに起きるようになったのは最近のことで、前までは休みになると昼近くまで寝ていたことが多かったのだけど、やっぱりそれじゃせっかくの休日がもったいないなあと感じるようになったんです。とはいっても仕事のある日よりは遅いことがほとんどなのですが、やっぱり早くから起きていると1日が長くてなんだか得した気分になります(三文の得とまでは言いませんが)。よく友人が「休みの日はひたすら休んで終わる」なんて言っているのを耳にしますが、こうやって早く起きて1日中活動していられるわたしは仕事に関して体力的にも精神的にもまだまだ余裕があるってことなんでしょうか。だとしたら、そういう仕事に就けていることに感謝せずにはいられません。 最近読んだ山田詠美さんの「マグネット」より、共感した文章があったので抜粋。 何事も実行に移さない間が一番わくわくする。小さな頃だって、遠足の当日よりも前の晩の方が楽しかった。セックスだって、するよりもするのではないかという予感の方を愛してきた。洋服は、買った直後にタグを取るときに価値を持つ。レストランの至福は、腹ぺこ状態でメニューを開くときに存在する。 深津絵里ってほんとかわいい。もう30くらいだろうにあの透明感。そういえば、フリッパーズ・ギターが彼女との三角関係で解散したのは結局本当なんだろうか。 リニュしたはずみで書きすぎました。明日もお休み。 |