2004/06-b



2004/06/30  wed


信じられないことに、今年ももうはんぶんが過ぎてしまった
結局、25歳のわたしはそれまでのわたしのまま
なんとなく毎日を消化して
なんとなく月日が過ぎ去ってゆく
以前はこのことをとても、恐れていた


開き直っているのかもしれない、けれど
今は、けして悲観的ではなく
抑揚がないことを、退屈ではなく穏やかだと
考えることができるようになってきたと思う


昨晩の、突然の稲妻と激しい雨
濡れた朝を包む青空を思いながら、折り返し地点に立つ


*
ハリーポッターを観ました





2004/06/27  sun


たいせつに、お姫さまのように扱われることを
望んでいたはずだった
それが女の子のしあわせだと、
信じて疑わなかった


追いかけられると、逃げたくなる困った性質は
ちっとも変わっていなかったようだ


雨のようにふりそそぐ愛のことばが
憂鬱な水たまりとなってわたしを塞いでゆく
これが、わたしの欲しかったもの?
何度も何度も自問したけれど、
もう答えは明らかだった


お昼すぎの電話で、わたしはこのあいだの告白を、はっきりと断った
恋人にはなれない、と


わたしのしあわせは、甘やかされることではないと解ったから






2004/06/26  sat


小野さんと、彼女の幼なじみと一緒に
1stステージの最終戦を観に行った
観ていられないほどの試合展開にはじめて、
笛が鳴るまえにスワンをあとにした
他チームの試合結果のアナウンスを遠くに聞きながら
3人で、肩を落として帰途につき
夜は、古町で反省会
微妙な雰囲気の居酒屋で食べた、
樽盛りのおさしみが驚くほどおいしくて
下がりっぱなしだったテンションもすこしだけ上がって
モールのまんなかを陽気に歩く


夜の古町には、そういう力があると思うのだ
大袈裟かもしれないけれど、
いやなことをほんのすこし忘れさせてくれる不思議な力が
(きっとそれは紫色をしていると、わたしは思う)






2004/06/25  fri


そんなことが起こりうるのかと、いまだに信じることができない
長い昼寝のせいで、すこし寝癖のついたまま
Tシャツにジャージ、すっぴんという女を捨てた格好でプールへと行った
その帰りのことだった


ジャージですっぴんで髪も半乾きだったわたしは、
プールではじめて会った男の子に
ひとめぼれをした、と告白をされ
何時間もかけて口説かれたあと
結婚してほしいとまで言われたのだ


昨晩はそれ以外のことをなにも考えられなかった


だけど、考えれば考えるほどずしりと重い鉛が、からだに蓄積してゆくようだ
わたしはきっと、愛されることに慣れていないのだと思






2004/06/24  thu


来週の、職員組合の飲み会はあの子とわたしが幹事なので
夜勤の帰りがけに、あの子を探した
必要なことを端的に話すと
さすがだね、yukoさん、…
そう、あの子はにやにやと笑うので
簡単に予想のつく次のことばを遮るように
わたしは頬を膨らませ、24cmうえのあの子を見る


あの子と話す機会は、めっきりと減った
おはようございますの挨拶と、ひとことふたことの会話くらいだ
このままどっちかが転勤して
接点もなくなって
それっきりになっちゃうのかもな


むしろ、それがいちばんいいのかもしれない
あの子にとっても、これからのわたしにとっても


家に帰ってからセブンの杏仁豆腐を食べ、
夕方まで眠りこけた






2004/06/22  tue


この気持ちに名前をつけることが
ずっとずっと、恐かった


遠くに、そのすがたを見つけるだけで、
なんだかほっとした気持ちになった


あなたと話がしたい
あなたに会いたい
あなたに、触れたい
そんなふうに感じてしまった、その事実に
名前をつけることが恐くて
いつも、目を瞑り、耳を塞いでいた


ずっとずっと前から、
ずっとずっと、これからも






2004/06/21  mon


台風が来る日は、なんとなくわくわくする
不謹慎なのは、わかっているんだけれど


不快にまとわりつく、微熱のような空気や
すこしずつ、強まっていく風
今日は夏至だというのに、
午後を過ぎるとどんよりと灰色の雲にひかりが遮られる


凪ぎのなかで過ごしていると
時折やってくる波に心が躍る
きっとその程度のものなのだ
きっとすべてが、その程度のものだったのだ





2004/06/19  sat


朝の4時に目がさめてしまう
すでに外は明るくて、もうすぐ夏至なのだということを寝起きのあたまで思いだす
同時に、イタリアの試合をやっていることも思いだし、テレビをつけた


恋人のお誘いで、今日もまた新潟市へ
ストロベリークリームフラペチーノをふたりで飲みながら
中身のない、からっぽの話をする
曖昧な未来なら、わたしはもういらない
確かなものなど存在しない、と前に書いたけれど
わたしもその、存在しないものに思いを馳せるひとりだ
わたしは手にすることができるのだろうか
かたちのない、そしてこの世界できっと、最も壊れやすいものを


夜、ちかくの居酒屋で、地元の友だちと
もっともっと、からっぽの話をした






2004/06/18  fri


残った仕事―会議録と、職員組合の銀行への入金―をてきぱきと済ませ、9時半すぎに帰宅する
母に誘われ、郊外のレストランへ、ランチを食べに出かけた


母を家まで送り、万代をすこし見てからユナイテッドへ映画を観にゆく
「海猿」は、とてもよかった
だれにも縛られることのない、わたしだけの時間は
わたしにとって、なによりも不可欠なもの、かもしれない


以下、おぼえがき


観たい映画
・69
・ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
・スチームボーイ
・ブラザーフッド


かわいいと思ったもの
・ジルコニアとりぼんのチャームのついたネックレス
・ラメモールの黒スカート


買わなくてはいけないもの
・黒いワンピース
・白かメタリックカラーのヒールつきパンプス
・ストール
(すべて結婚式用)