2004/04-b




2004/04/30  最後の夜、5回目の春


波打ちぎわ、澄んだ海の色 海っぽく、ハーフパンツ着用 出口はかならずあるから
(カーソルをあてるとコメントが出ます)


夜勤明けの正午、恋人のお迎えをもらう
海沿いを北上すること1時間超
笹川流れは、岩壁の海岸で
水は驚くほど澄んでいて、海面はきらきらと輝いていた
車の窓を全開にすると、ひんやりとした風がパーマの髪を靡かせる
海岸線を北上しながら、
きれいな景色を見つけては車をとめ、砂浜を散歩した
とても、おだやかな休日


帰りは瀬波温泉によって
海を見ながらお風呂につかる
GWといえども一応平日のためか、
大きなお風呂も貸しきり状態だった


笹川流れにいたときわたしは、
いやがおうでも甦るあの日の記憶と戦っていた
晩秋のあの日は風がつよく吹いていて
真っ暗闇に、波の音だけが寒々しく響いていた
だけど今日は、あの日とは違うのだ


そう今は、2004年の春なのだ





2004/04/27  雨の日


夜更かしをしたけれど、早めに起きた
天気も悪かったので、寝巻きのまま家でじっとしていた
じっとしているとすぐに、ふんわりとした綿毛につつまれるように、眠りに落ちてしまう

お昼にきのことベーコンのクリームパスタを作って食べ、
夜はドラッグストアと、プールへ行った
明日も平和でありますように





2004/04/26  マスカラまつげ


涙は、とうの昔に乾いてしまった


泣くことは、負けを認めることだと思っていた
ましてや、涙を武器にすることなど


頬の内側をつよく噛んで、
ふるえる瞼を必死で抑えているうちに
わたしの涙腺は、正常に作動しなくなった
それをつかさどる、感情までもが


マスカラのまつげに ぽろりグレーの涙
たまには、泣いてみたくなることだってあるの
わたしだって


*
ようやく、母の車が納車になった
新古車でみつけた薄いブルーのワゴンは軽だけれど
ベンチシートで広いし、とてもなめらかに走る
たとえ最近悪評高いメーカーのものであっても、かわいいものはかわいい
ねぇヴィツ子ちゃん、ちょっとだけ、浮気をしちゃうかもしれないことを許してね





2004/04/25  通りすぎた分岐点


天気予報がはずれて、青空が広がった
今日は恋人とお出かけ
とはいっても、わたしの買い物につきあってもらったのだけど


午前中バスケをしていたという恋人とは1時すぎに落ちあった
ツモリで、ayuちゃんとおそろいのカットソーを、北海道展でチーズのお菓子を買い
フレッシュネスバーガーで恋人はセブンアップ、わたしはユチャソーダをテイクアウトして
やすらぎ提―信濃川沿いの整備された土手の名前だ―のベンチにすわった
続いてゆく緑の芝生や、飛び交うたくさんのかもめ
対岸に咲く八重桜、ひかりを受けて揺らぐ水面
風がつめたかったけれど、あまりの美しさに
気がついたらしばらく、喋ることを忘れていたようだった


わたしの選択はきっと、間違っていなかったのだ






2004/04/24  雨のなかを泳ぐ


1日に2度、あられが降った
それ以外はずっと、つめたく強い雨
夜勤明けで施設の玄関を出ると、雨の中ヴィツ子まで走った
録画したCQを途中まで観て、昼寝をしていたのにたたき起こされた
母が車を買うことにしたので、それを受け取るのに付き添うためだ
(でも結局、ディーラーさんの手違いで延期になり、わたしはとても憤慨した)
それから、5月の旅行の計画を立てたり、プールへ行ったりした1日


あの子と作業が別々になってから
話をする機会は格段に減った
どこかで一緒になればふざけあうのは変わらないけれど
きっとこっちのほうが安全であるのだろう






2004/04/21  きょうのできごと


たくさんの糸
散らばった言葉
うまく紡ぐことができないもどかしさ


ため息をつくと、妖精がひとり死ぬんだ
そう教えてくれた男の子の遠い記憶


自分自身の怒鳴り声
頭に血がのぼるという感覚
傷つけたくなる衝動


炭かぶった心の闇が、夜に同化する
ぼんやりとした、テイルランプの光


仕事のあとの愉しみ
「きょうのできごと」を観ました





2004/04/19  アイボリー


会社へゆく恋人を見送ってから
のろのろと着がえをし、鍵をかける
アパートの前には保育園があって
子供たちがちょうど、登園するところだった


AM9:00からの「ディボース・ショウ」にすべりこみセーフ
メンズデイのユナイテッドはお客さんが5人くらいしかいなくて
わたしのほかはおじさまばかりだった
映画は、コーエン兄弟の作品らしく
小気味よい展開がおもしろかった


夕方になって、雨が降りはじめた
つよい風が吹いている
そんなつめたいよるに、春色のリニューアルを





2004/04/18  さんさんさん


ayuちゃんとデートの日
ツモリでおそろいのカットソー(フラワーブーケ柄)を買ったり、
カフェコムサでケーキを食べたり、
会わなかったあいだの、サイトには書いていないことを話したり
女の子な1日でした


映画を観ようとワーナーへ行ったけれど
気が変わったので延期し
江國さんの新刊を購入して恋人のアパートへ寄った
ビールを飲んで、夜の散歩へ出たら
疲れの波が押し寄せてきて(だって夜勤明け)
日付が変わるまえに眠りこけてしまった





2004/04/16  瞑った目の先のひかり


いつもの通勤かばん―ヘッド・ポーターのネイビーのトートで、わたしはこれを大学生のころから使っている―から、オゾンのリュックサックに荷物をつめかえ出勤する
今日は、施設の遠足の日


農道を流れる小川は桜の花びらを乗せ、
さんさんと照りつける太陽のひかりを孕んでゆらゆらと動く
風景を彩るのは、たんぽぽ、チューリップ、水仙、菜の花、スズラン、ツツジなどの色とりどりの花たち
目的地の公園でわたしたちを待っていたのは、
地面を覆うようにびっしりと敷き詰められた、ピンク色のじゅうたんだった
春が大好き 
ほんとうに、好き


だけどあくまで仕事なので、春を満喫してばかりいられるはずもなく
施設に戻ってからも休む間もなく仕事に追われていて
職員互助会の引継ぎに呼ばれたときにはすでに、
あまりにぐったりとして、なんにも頭に入らなかった


半袖になるほどの陽気のせいで、
わたしはほんとうに面食らった
Tシャツの袖からすらりと伸びた腕は
日焼けをして、適度な筋肉があり、血管がすこしだけ浮いている
ああもう、わたしの目のまえでそんなもの、ちらつかせないでよ
たとえば、露出の高い洋服を着た女の人を見る、男の人の気分(推測だけど)
わたしはたぶん、男の人のからだのなかで腕がいちばん好き、だと思う


書きたいことはたくさんあるけれど、しつこくなるので割愛するとしよう


すべては日常のなかに