2003/09-b





2003/09/30  セプテンバー


秋のにおいがするね。
ちいさなオレンジ色の花をつけた金木犀が、やわらかくあまい香りを放つ。
衣替えをまえに、高校生たちが冬服を身にまとって歩く。
そういえば衣替えの日は、急に教室が暗くなったような気がしたのを思い出す。
だけど今は制服のある仕事をしているわけではないので、
そういう季節のふしめみたいなものをとても恋しく思う。


木曜日に仕上げた資料は、昨日印刷して配布した。
今日、夜勤明けだったけれど居残って会議に出る。
家に帰るともうお昼ごはんの時間で、
食べてからすぐに眠気に襲われたので、ブランケットにくるまってすこし眠った。


思いがけず、ミッシェルの解散ライヴに行けることになった。


今年は、犬になる。






2003/09/28  関西デイズ


09/26
空港に着いたのは、搭乗手続き終了5分前
飛行機に乗りこんではじめて、ほっとひといきをつく。
伊丹空港までは1時間で着いてしまう


華子ちゃんとは梅田で待ちあわせた。
ミスドのガラスごしに、遠くからくる女の子が華子ちゃんだと、すぐにわかった。
わたしたちはもはや、サイト友達ではない。
2ヶ月ぶりの再会だったけれど、つい昨日会ったばかりに思えた。
かっこいい店員さんのいるおしゃれなカフェでランチを食べ、
イーマ、ロフト、HEP、いろいろ見て歩いた。
ふだんあまり行かないようなお店をぐるぐると歩いたり、
ロングピアスをはんぶんこしたり
それからミナミへと移動して、とんでもなく居心地のよい四ツ橋のスタバでまどろんだり。
ごはんはものすごくおいしいお好み焼きを食べた。
右も左もよくわからないわたしのために、華子ちゃんはわざわざ荷物を置いた梅田までついて来てくれた。
またあさってね、と言ってバイバイできることがすごくうれしかった。




09/27


朝は6時半に目が覚めてしまった。
8時前にホテルを出て、もう5回目となる京都へと向かう。
清水寺では奥の院の御開帳を見ることができた。
金曜日に、「清水の舞台から飛び降りないでね」と笑ったあの子を思い出す。
産寧坂、二年坂と下り、イノダコーヒーでお豆を買った。
高台寺へ行き、ねねの道、石塀小路、八坂神社を通って祇園へとゆく。
祇園では念願の鍵善のくずきりを食べた。
京都国立博物館で新撰組展をやっていることを知り、駅のほうへ逆戻り
第4土曜日は無料で入れるとのことだったので、浮いたお金で三十三間堂―京都のなかでいちばんすきな寺院のひとつ。整然と並ぶ1000体の観音像は何度見ても圧巻だ―をみる。
それから南禅寺を散歩し、四条を素通りして壬生寺へ。
近藤勇像のそばには慎吾が無事演じきれますように、と書いた絵馬がたくさんあり驚く。
お夕飯まですこし時間があったので、清明神社に寄って―星のしるしがかわいかったけれど、いまいちだった―その後、予約していた豆腐料理のお店で、豆腐のコースを食べた。
お料理はとてもおいしく、とくに目のまえで豆乳からつくってくれる湯葉とお豆腐は絶品だった。
8時ごろ、京都をあとにした。




09/28


10時前にホテルを出て、しばらく梅田をうろうろした。
とは言っても地理がよくわからないので阪急と大丸を見ただけだったけれど。
お昼ごろ、近鉄に乗って奈良へと向かう。
奈良駅に、華子ちゃんがむかえに来てくれた。
とてもおいしいオムライスとミックスジュース―関西ではどこのお店にもミックスジュースがあると聞き、とても驚いた―を食べ、華子ちゃんの愛犬アレックスともご対面した。
それからアレックスも一緒に奈良公園をドライブ。
おみやげやさんで、奈良限定のキティちゃんを華子ちゃんが買ってくれた。
4時半のバスに乗らなければならなかったので、JRの奈良駅前で華子ちゃんと別れた。
飛行機が30分も遅れて、新潟に着いたのは8時半で、
関西は3日間快晴だったのにこっちは小雨が降っていた。
きっと、わたしたちのために晴れていたんだと思う。
すごく充実した3日間を過ごせた。
華子ちゃんには大感謝。
今度は東京で会おうね。
関西へも、きっとまたかならず。


明日は夜勤。
明後日は残業してケース会議。
そして木曜日は12施設合同のスポーツ大会、
金曜日も夜勤。
あたまを、現実に戻さなくては。






2003/09/25  赤いあなた


今日は登山引率だった。
職員朝会のあと、リュックをかついで玄関にむかうとき、夜勤で出勤してきたあの子に会う。
ずっと、教えたかったことがあった。
作業班で育てはじめた花とハーブが、ちいさな芽を出したこと。
きっとわたしの声は、すこしだけうわずっていたように思う。


利用者の手を引きながらの山登りはとてもきつかった。
帰ってきたあとは、すこしでもほうっておかれると上下の瞼がくっついてしまいそうだったし、からだもぐったりと重く感じられた。
だけど昨日主任と保険師さんに見てもらっていた会議の資料についてアドバイスをもらったので忘れないうちにと、家に着くなりごはんも食べず修正に取りかかった。
できあがったそれを、今日夜勤をしている主任に見てもらいに、職場へととんぼがえりをする。
1時間ほど主任と話し合ったあと、帰り際にあの子に会う。
15分くらい、ほんとうにほんとうに他愛のない話をして、職場をあとにした。


UAのベストを、エンドレスリピート。
明日の朝、飛行機に乗って関西へゆく。






2003/09/24  冬という目的地へと


先週末から、急に冬が来てしまったように寒い。
とくに朝晩の冷えこみは激しく、おとといはツモリのくまの森のウールのカットソーではたりなくて、アンスクウィーキーのコーデュロイブルゾンをひっぱりだして着ていた。
確かそのまえの週末は、フレンチスリーブのカットソーで過ごしていたというのに。
寒いのは嫌いだ。


月曜日に遅くまで飲んでいたせいで、昨日はいちにち眠気と格闘しながら仕事をしていた。
指導員室で夜、仕事をしながらピンポンを見ていたけれど、電気をつけたまま居眠りしてしまったのでペコとドラゴンの試合の最初までしか覚えていない。


ぎりぎりにならないと手をつけないのはほんとうに悪い癖だと思うけれど、きっとそれは一生直ることはないだろうと思う。
今朝退勤してから、眠い目をこすって会議の資料を清書し、お昼過ぎに職場へ届ける。
あの子とは勤務の関係でもう、1週間も顔をあわせていない。


週末は関西へゆく。
だいすきな女の子に会うために。
だけどまだ、まったく実感が湧かない。
明後日の午前中には、大阪にいる。






2003/09/21  over the rainbow


今日は虹を見た。
金曜日に残った夏休みを消化したので3連休だったけれど、
昨日も今日も朝から意にそぐわない用事があったせいで、なんだか休んだ気がしない。
加えて今日はコンタクトの調子がすこぶる悪くて、1日中涙を流していた(今日開封したばかりのレンズなのに!)し、おなかが張っていて気持ち悪かった。
だけど今日は虹を見たので、いい1日だった。
虹を見た、その事実だけで。





2003/09/19  偶然


ゆったり苑には、ひさしぶりに行った。
いろんなお風呂であたたまったあと、身なりをととのえて街へと向かう。
(わたしはよく、友達の家に泊まったあとはこうして帰りにお風呂へと行くのだ)
万代では、冬の装いのためのいろんなものをみてまわった。
BPの無印のまえを歩いているときに、コレクターズに見覚えのあるチェックのシャツを見つけて、わたしはかけよる。
恋人に、街で偶然会うというのは4年と2ヶ月もつきあっていてはじめてのことだ。
「万代についたときから、なんとなくyukoがいる気がしたんだよね」と、恋人は笑う。
フレネスで恋人はカプチーノを、わたしはレモン&クランベリーソーダを飲んだ。
5時半すぎに、恋人はバイトへ、わたしは映画を観るために万代を離れた。


恋人はとても堅実なひとだ。
それでいて、運動神経がすごくよくておしゃれで、友達にも好かれている。
わたしには勿体ない人なのに、それなのに、わたしは。






2003/09/18  イナの誕生日


ここ2,3日、1日じゅうものすごい眠気に襲われていた。
からだが重くなんだかぎしぎししていて、過食ぎみになった。
と思ったら、月1回のお客さまの到来だったのだ。
憂鬱な気分を払拭したくて、夜勤のあとプールへ行った。
わたしはフリー会員だけれど、昼はほとんど行ったことがない。
案の定、昼間のプールはおばさまたちばかりで、
案の定、「あらこんな若い子」とか、「めずらしいですねー」とか言われて、恥ずかしくなる。


プールから帰ってしばらくまどろんだあと、友達のアパートへと向かう。
六甲おろしの流れるジャスコで買い出しをし、ピザをとって、夜中までお酒を飲んだ。
酒豪だとか、ざるだとか言われるけれど、それはほんとうにおおきな誤解だ。
なかのよい人たちといると、安心してすぐによっぱらってしまうのだ。






2003/09/16  こたえはポケットのなかになどない


3日も休んだあとの仕事は、いつもぼうっとしている。
あの子が、髪をみじかく切ってきた。
「そんなにひんぱんに切らないから、切ったときはいつも短いじゃん」
とあの子は言ったが、今まで見たなかでいちばん短いとわたしは思った。
「短くしたらさ、サルとか言われちゃって。」
笑いながらあの子が言うので、
「短いほうがいいと思うよ。」
とわたしも笑う。
「yukoさんは、伸ばしてるんでしょ?」
半年くらい前、髪を伸ばしたいんだというわたしの言葉を覚えていたのか、あの子がこんなことを言うのでまたどきりとしてしまう。その動揺をおさえるのに精一杯で、わたしは「うん」とだけしか言葉を返すことができなかった。


1日じゅう、あの子が視界に入らないように、努めていた。
それなのにかえりみちはずっと、ヴィツ子のバックミラーのなかにオデッセイを探していた。
一昨日の恋人との電話を思いだし、ひとつため息をつく。
たとえばわたしの背中を押すなにかが存在するとしたら、
それはいったいどんなかたちをしているのだろう。