2003/07/30 消去 誰かのやさしさをいつも欲しているはずなのに、 積極的にされると、逃げたくなってしまう。 最近知りあったひとから、毎日のようにメールが来る。 いつ会える、とか、今電話できる、とか。 そのたびにわたしは、その場しのぎの稚拙な理由でなんとかそれをかわす。 そのひとはきっとそのうちわたしのことなんか忘れて、連絡してこなくなるだろう。 なんだかこのところ、そういうことが多い気がする。 要するにわたしは、自分から追いかけたいのだ。 そんな気持ち、すっかり忘れていたよ。 2003/07/28 ミラクル・ガール 神様は、ほんとうにいじわるだった。 地震という天災に、わたしたち3人の記念すべき日(CAD)は阻まれる結果となった。 ゆかちゃんからの電話に泣きそうになり、地震をほんとうに恨んだ。 天気予報は、くもり時々雨 だけど華子ちゃんがおひさまと澄んだ青空をつれてきてくれた、26日の午後2時。 わたしたちはなんの迷いもなく出会えた。 ひさしぶりに帰省してきたともだちを迎えるように。 華子ちゃんはとてもさっぱりとした女の子で、わたしはますます、華子ちゃんが大好きになった。 まるでずっと昔からの親友のように、いろんなことを話した。 はじめて会ったという事実なんて、すっかり忘れてしまっていた。 新潟で、いろんなところに行った。 万代、古町、白山公園、やすらぎ提、朱鷺メッセ、ビッグスワン、わたしがかつて通っていた大学。 そしてblueの舞台となった海岸で、夕陽を見た。 日本海に沈んでゆく夕陽は、わたしがいちばん見せたかった風景だ。 いろんな景色を見るたびに、ここにゆかちゃんがいたら、と思った。 きっと神様が、楽しみはあとにとっておくように、と言っているような気がした。 2日間はほんとうにあっという間で、23時のバスで華子ちゃんは東京へと経った。 華子ちゃんのいない新潟は、急に色彩を失ってしまったようで、とてつもなく寂しくなった。 わたしはバスターミナルから駐車場へと戻り、帰途についた。 ヴィツ子を降りて空を見上げると、驚くほどたくさんの星が夜空に輝いていた(天の川も見えたほどだ)。 住宅街のど真ん中にあるわたしの家から、こんなにたくさんの星を見たのは24年間生きてきてはじめてのことだ。 やっぱり華子ちゃんが、奇跡を起こしてくれたのだと思った。 華子ちゃんへ、無限大のありがとうを。 そして次はかならず、3人でね。やくそく。 (01:07) 2003/07/26 朝、ブラウン管のなか 昨晩は結局、ほとんど眠れなかった。 地震のニュースをひととおり見たあと、2時ごろ床についたのだが、4時前に目が覚めてしまった。それから、2度寝しようと試みたが目が冴えてしまっていたので、ベッドからのろのろと起きあがった。そして5時、ふたたびわたしは眠りについた。 7時すぎ、ぐらぐらという揺れに目が覚めた。 ベッドのうえで、なにもすることができずただ、揺れをからだで受けとめる。 おさまったと感じると、ニュースを見るために階下へゆく。 宮城県では、夜の地震よりも強い、震度6強だったとのことだ。 東北道が、仙台宮城IC周辺で通行止めになっているという。 神様なんて、だいきらいだ。 ツモリのドッキングフラワーのカットソーのうえに、ズッカのうすいグレイのカーディガンを羽織り、すそ絞りパンツを履く。 コンタクトを買わなければいけないことを思い出したので、もうすこししたら出かける。 大きな不安を携えながら。 (09:48) 2003/07/26 おねがい 1日じゅう、わたしはそわそわと落ち着きがなかった。 ヴィツ子の室内をきれいにしてもらって、ガソリンはまんたんにした。 はげかかっていたネイルを、ていねいに塗りなおした。 着ていく洋服は、たった今決めたばかりだ。 あと12時間とすこしで、大好きな女の子たちが新潟へ来る。 わたしはいまだにその実感がわかずに、今日はずっと、からからと音をたてていた。 洗面台のまえで歯磨きをしているときに、がたがたとちいさな揺れを感じて、すぐさまテレビをつけた。 宮城県で、また地震があったのだ。 神様おねがい、わたしたちの記念すべき日を、どうかじゃましないで。 (0:32) 2003/07/23 ホームタウン 一昨日はTDSへ行き、昨日は東京を観光したり、買い物したり。 とても楽しかったけれど、旅に出ると、結局は新潟が恋しくなってしまうのはいつものことだ。 いったいどこから溢れてくるんだろうと思うほどのたくさんの人がいて、 まるで、甘い蜜に群がる蟻のように思えた。 東京という街は、とても便利で、どんなものでも手に入る。 だけどなんだか、足りないものがたくさんある気がした。 やっぱりわたしは、ここにいるべきなのだ。 今まで行ったどの街よりも、新潟が好きだ。 (だけどわたしはまたすぐに、どこかへ旅をするんだろうな) 2003/07/20 アニバーサリー ノストラダムスの大予言がはずれた、1999年の7月。 あれから4年が経った。 「そうだ、海の日だね」 と、長野の友達のところにいる恋人は、電話越しに言った。 「ハッピーマンデーで、もう海の日じゃなくなったんだよ」 と、わたしはこたえる。 そういえばあの日わたしは、白いTシャツに薄紫と青の柄物のスカートをはいていた。 そして当時住んでいたアパートからすぐ近くの、道というちいさな居酒屋に行ったのだ。 あれからもう、4年が経った。 2003/07/18 海の誘惑2 海水浴、2日目。 (わたしの勤めている施設は障害の重い方が多く、一度に全員を連れて行くのは無理なので、半分ずつ2日間に分けて引率するのだ) 昨日よりも強い陽射しが、わたしたちを容赦なく照りつける。 水着のうえにまいたアリエルのタオルに顔をうずめていると、あの子が「まだ無駄な抵抗してんの!?」とからかうので、いつものようにわたしは、ふくれっつらをする。(実際、やはりそれは無駄な抵抗で、わたしの腕はこんがり小麦色だ) 2日間の海水浴が終わり、海のなかであの子がブイをかたづける背中が、目に入ってくる。 あの子のからだつきは、少女マンガに出てくる男の子みたいだと思う。 ああ、わたしはなんて馬鹿な女なのだろう。 2003/07/17 海の誘惑 今日は、施設行事の海水浴だった。 空気が透明で、海岸から、NEXTのビル、北越製紙の紅白の煙突、朱鷺メッセ、粟島、佐渡、さらには弥彦山までもがくっきりと見えて、とてもおどろいた。 準備のためにひとあしはやくあの子は浜辺に着いていた。 浜茶屋の窓越しに、海パンすがたのあの子がみえる。 背が高くて、とても細いけれどちゃんと筋肉がついたあの子の背中、そしてはしゃぎすぎてびしょぬれになった髪に、恥ずかしながらどきりとしてしまう。 施設に帰ってから、別の行事のための会議に出た。 あの子は、日焼けして頬が赤く染まっていた。 明日も海水浴があるなんて、なんて酷なことなんだろう。 2003/07/16 blue ![]() ![]() 偶然におやすみがいっしょだったとわかったのは、日付が変わる目前だった。 信じられないほどのよいお天気で、青い空のなかで風がすずやかに頬をかすめる。 ayuちゃんと、ビルボードのアクアガールの前で落ち合った。 マグロとアボガドのどんぶり、万代島美術館、朱鷺メッセの展望室。 そのすばらしさをいっしょに味わえたことが、とてもうれしかった。 明日になればまた、わたしは組織のなかに引き戻される。 だけど今日は、わたしだけの今日だ。 |