2003/06-b




2003/06/27  フィルター


がんばっていることはちっとも認められないのに、
失敗が目立ってしまうのはどうしてだろう。
わたしは他人を、フィルターを通して見たりはしない。
99個の失敗よりも、ひとつの努力を。





2003/06/25  やまい



じゃあおねがいします、と言って、皆がかえってゆく。
それを見送って、食堂の片付けや、歯磨き、着替えの介助をする。
遅出勤務は6時45分までだけれど、6時半にはおおかたの仕事が終わってしまった。
指導員室の前に、利用者といっしょにしゃがむ。
夜勤のあの子が、わたしのななめ前で、煙草を吸う。
たくましいけれど細い腕は日に焼けて小麦色だ。
いつか、男のひとが煙草を吸うしぐさが好きだと、あの子に話したことがある。
たしか、「病気だね。」と、あの子はわらった。
病気だ。わたしは、不治のやまいだ。





2003/06/24  陽のあたる場所



朝の柔らかな光で目が覚めた。
時計を見ると、早朝5時半だった。
やっぱり、とかるく落胆し、タオルケットをかぶる。
だけど次の瞬間、わたしはあることを思いついて起き上がった。
小さなバッグには、おさいふとカメラ。
ビルケンシュトックのサンダルを履き、エロチャリのペダルに足をかける。
早朝の、サイクリングだ。
風はとてもさわやかで、ときどき、帽子を飛ばされそうになる。
お昼ごろから、雨になるらしい。
おひさまのひかりとも、しばらくお別れだ。





2003/06/23 ハゴロモ



何事もなく夜勤を終えることのできた日は、とてもごきげんだ。
このあいだ、泣きながらヴィツ子のハンドルを握りしめた日から、もうすぐ2週間が経つ。


3時に、ラフォーレのアトリウムでかりこちゃんと待ち合わせる。
スタバイトあがりの彼女は、ソイラテを片手にやってきた。
パラビオンとアンティローザをみてから、駅南のフレグランスカフェへ行き、デリ(キッシュ、ハニーパンプキン、温野菜)と中国茶をいただいた(これは、「くいしんぼう部」の活動の一環である)。


わたしはしずかに回復している。





2003/06/21  西陽


梅雨のなかやすみか、空気はからりとしていて、心地よく暑い。
古町からいちばん近い海岸をすこし散歩したあと、恋人が朱鷺メッセに行きたいと言い出した。
展望室から、新潟市を見下ろす。
すでに夕刻をすぎて、太陽が海に反射し、オレンジ色の光を放っている。
蛇行する信濃川が、もやのなかへ消える。
今日はいちにちじゅう、愛すべきふたりの女の子のことばかり考えていた。
来月、ふたりがこのまちへくる。
わたしはその事実だけでがんばっていけると、確信している。


明日は、夏至だ。