2003/04/30 レモン 半袖の昨日とはうってかわって、今日はジャケットを着なければいけないほどの寒さだった。 こんなに気温の差があると、調子が狂ってしまう。 それ以前に、昨日は夜勤だったので、明けの日に雨が降ってしまったことが腹立たしかった。 美容院には午後1時に着いた。 ストレートパーマをかけて、たくさんすいてもらったので頭が軽い。 髪の毛がまっすぐになったせいで、すこしだけ長くみえるのがうれしい。 もっともっと長く伸ばして、いつかやわらかなパーマをかけたいと思っている。 美容院のあとは映画を観るつもりにしていたのだけど、 思いのほか時間がかかってしまい間にあわなくなったので、 新しくできたアピタに行ってみた。 スタバは、新潟のほかのどの店舗よりも広くて快適だった。 明日は、今日見損ねた映画を観に行こうと思う。 「シカゴ」か「歓楽通り」か、まだ迷っている。 2003/04/26 終わらない夜 明石1丁目でバスを降り、中央郵便局の脇の道を歩く。 満開の八重桜が、濃いピンクの花弁を雨に濡らしていた。 その細い道のつきあたりにconayuki-teiはある。 昔ながらの商店街のなかにたたずむ、お茶の専門店だ。 唯一空いていたいちばん奥のテーブル席で、2通の手紙を書いた。 1ポットの紅茶を飲みおえたあと、新潟駅へ向かう。 待ち合わせは、万代口の改札の前だ。 福岡に転勤してしまうしげちゃんの送別会と称して、 まどかちゃん、わたし、そしてすこし遅れてくーこが集まった。 場所は、Soi。 あいかわらずお客さんでいっぱいで、とても明るくてにぎやかだった。 わたしたちも負けじと、たくさん喋って、大笑いした。 明日も部活の試合があるというくーこ先生に近くまで送ってもらい、 まどかちゃんのアパートで、3人で飲みなおした。 わたしはとてもおだやかな気分になっていて、 先週あったいやなことの数々なんて、とおい記憶の彼方だった。 ずっと、永遠にこの時間が続くと錯覚していた、完全に。 しげちゃんは、5月4日にこの街を去る。 そんな遠くに行ってしまうなんて、信じられないし、信じたくない。 わたしが通っていた中学の近くにある彼女のアパートに、 これからもちゃんと、彼女のあかりが点いているような気がしてならないのだ。 2003/04/25 ビー玉をひとつ、こぼした もう4月も後半だというのに、 気温はいっこうに上がる気配をみせない。 今日も灰色の空から、つめたい雨が降っている。 作業時間はほとんど、あの子とふたりだった。 いつものようにくだらない話をしているうちに、 あの子は月曜日お休みだということがわかって、 とてつもなく不安になった。 あとかたづけをしながら、 「○○くんがいないと、心細いんだよね。」 と、ちいさな声でつぶやいてみた。 余計な感情を抜きにしても、それは事実だ。 あの子に聞こえていたのかどうかは、わからない。 そんなことはあの子にとって、きっとどうでもよいことなのだ。 2003/04/24 音階 だらだらしているよりも、適度な運動をしたほうが疲れは取れやすいらしい。 夜勤から帰ってきてコーヒーを飲んだあと、 万代へと出かけた。 10日後に迫ったみっこの結婚式に着る予定の白いカシュクールのしたにあわせるキャミソールと、はなやかなバッグを探すためだ(でも結局、キャミソールは買ったけれどバッグはよいものがみつからなかった)。 それからディズニーストアで、恋するケータイにつけるためのマリーのアンテナマスコットを買った。 帰ってからはプールに行き、たっぷりとからだを動かした。 わたしは、泣かない。 そう決めたのだ。 2003/04/22 バルーンファイト 2年ぶりに携帯のアドレスを変更したので、みんなにお知らせをした。 ひさしぶりの人たちに連絡する、とてもよい機会だ。 たとえみじかいメールでも、元気でやっていることがわかれば、安心する。 毎日のようにだめだしをされるので(ある特定の上司に)、 毎日のようにしょぼんとしてしまう。 わたしの心は、風船のようにしぼんだり、ふくらんだりをくりかえしている。 「ため息ばっかりついてると、しわがふえるよ。ほら、最近しわふえた」 あの子の言葉に、「うるさーい」なんて反抗してみたりもするけれど それがあの子のやさしさだということを痛いくらい解っているから、 心のなかでありがとう、と何度もつぶやいている。 もう一度、息をいっぱい吸いこむ。 2003/04/19 春の休日 アスファルトを、ピンク色の花弁が埋めてゆく。 薄手のカーディガンでは物足りない、 すこし肌寒い雨の日。 2003/04/18 まっすぐに 平均台のうえを、ひとりで歩いている。 両手を水平に保ち、細心の注意を払いながら、 一歩ずつ前へと進む。 それでもすぐにバランスをくずし、足を踏みはずしそうになる。 願わくは誰かに、 だいじょうぶだよ、と、やさしく笑っていてほしい。 もしも落ちてしまったら、両手を広げて、わたしを受けとめてほしい。 願わくは、誰かに。 2003/04/17 背伸び 強く生ぬるい風のなかを、利用者をつれて近くの公園へと歩く。 夏みたいな陽気で、仕事着のラガーシャツをひじのうえまで捲くった。 野球場の外壁は高さ2mほどもあるコンクリートで、その上には芝生が植えられている。 「ねぇ、ここのぼれそうじゃない?」 とあの子はいう。 わたしには無理だよ、と答えると、 のぼれるよ、と、あの子はジャンプして壁のてっぺんにこしかけ、足をぶらつかせながら得意げに笑う。 そうやってすぐに、手の届かない場所へ行ってしまうんだね、と もちろん口には出さないけれど、あの子を見上げて苦笑いをする。 だけどわたしには、それを止める権利なんて最初からないということも、ほんとうはちゃんと知っている。 あの子の肩越しに、得点板がどっしりと、ひそやかに立っている。 |