2003/04/14 そよかぜ 桜が咲いているあいだは毎日桜を見にいこうと決めたので、今日は白山神社界隈を散歩した。いろんな施設とやすらぎ提をつなぐ空中回廊は、新潟市のなかでもお気に入りの場所のひとつで、大学時代はよく、そこを散歩していた(夜はライトアップされてとてもきれいなのだ)。 だけどやっぱり、高田公園の桜とは比べものにならなくて、30分もたたないうちにその場をあとにしてしまった。 目が肥えるとはこういうことをいうんだなぁと思い、心のなかでくすりと笑った。 1年のうちで、いちばん好きな季節を、わたしは満喫している。 とても、おだやかで、すこやかだ。 2003/04/13 サ ク ラ ヴィツ子のガソリンは、まんたんにした。 おのっちと、すみさんと、瀬川くんをそれぞれの場所でひろい、北陸道をゆく。 お花見びよりのとてもあたたかな日で、車のなかにいると汗ばむほどだった。 上越では、ayuちゃんが待っていてくれた。 高田公園はすでにものすごい数の花見客で賑わっていて、 まっすぐ歩くことができないほどだった。 美しいという言葉さえも陳腐に聞こえてしまうほどの、満開に咲き誇ったたくさんの桜。 公園のなかをびっしりとうめつくす、いろいろな屋台のまじりあった匂い。 そして、桜の木々を照らすライトと、寒さをも和らげる人々の熱気。 それらのものに煽られて、わたしはいつもより早口で、ばかみたいにはしゃいでいた。 桜はきっともう、1週間もしないうちに散ってしまうだろう。 だからこそ、桜は美しいのだし、わたしたちは毎年その時期に思いを馳せるのだ。 2003/04/12 なみだめドライヴ あの子からの電話に、用件はわかっていたけれど心が躍り出してしまったことは、悔しいけれど確かだ。携帯のディスプレイに表示されたあの子の名前に、どきどきしつつもすぐに着信のボタンを押した。 「もしもし、宝石の販売をしている者ですが」 “…は?” 「いかかですかねー」 “けっこうですっ。” 「いいねー、その断り方。おつかれさま。」 そんなばかな会話をくりひろげた1時間後、 わたしがそわそわと玄関先を行ったりきたりしているときに、 あの子は7分遅れでわたしの家の前まで来て、クラクションを鳴らした。 今日は、職場の人たち6人でラーメンを食べに行ったのだ。 オデッセイのいちばん後ろの席からは、バックミラーに映るあの子のくちもとと、短く切られた―本望ではないであろう―すこしみじかめの髪の毛が見えた。 ラーメンのあとは、Windsという、402号線にある海の見えるカフェでコーヒーを飲んだ。年齢はさまざまで主任もいたけれど、気をつかうこともなく、とても楽しい時間を過ごした。 わたしはこの職場にいられて、しあわせだと思う。 だってこんなよいひとたちにかこまれているのだから。 そしてあの子と、ばかな話をして、笑っていられるのだから。 2003/04/10 バランス ほら、たとえばね かたよった天秤の片方を指でおさえて バランスをとっているような、 そんな感じ。 それでも毎日、まあまあ楽しくやっている。 2003/04/08 水流 遮光カーテンのむこうから、光が漏れていたこと。 300mlのいいちこを、ひとりであけていたこと。 気づいたのは、朝の6時だった。 時間を忘れて友達とお酒を飲み交わしたのなんて、 ほんとうにひさしぶりだ。 「キャッチミー・イフ・ユー・キャン」という映画は、 スピルバーグが監督で、レオナルド・ディカプリオが主演ということで、 わたしはまったく期待していなかったのだけど、 とてもおもしろかった。 * 仲良しの女の子の転勤が決まってしまった。 福岡県なんて遠すぎて、泣きたくなった。 こうしてみんな、わたしのそばから去っていくのだ。 いつか、わたしはほんとうにひとりぼっちになってしまうのかもしれない。 こわい。 2003/04/07 アトムの生まれた日 飛び込み台の下に立ち、深呼吸をする。 黒の帽子、ゴーグル、DO!FAMILYの黒い水着。 すべて大学の水泳の授業で使っていたもので、 このたびの小さな決意により、引き出しのおくから今日、 ふたたび日の目を見ることとなったのだ。 1時間半たっぷりと、泳いだり水の中を歩いたりしたあとは、 心地よい疲労感につつまれる。 地元の桜のつぼみも、だいぶふくらんできた。 2003/04/06 開花宣言 万代で、夕日を見た。 大きくてオレンジ色に光るその球体―球には見えないのだけれど―を、わたしはヴィツ子のなかからずっと、凝視していた。 まぶしさに、目が眩みそうになりながらも、ずっと。 ビルの陰になって見えなくなったあとも、その光の残像がいつまでもわたしの視界にへばりついて、なかなか消えてくれなかった。 好きで好きでしかたがない誰かを見つめたときと、なんだか似ていることに気がついて、すこし苦笑いをした。 * この年になって、キャラクターのものにはまっているなんてどうかと思うのだが、 キキララのレターセットが入っているケースがかわいくてとても気に入っていて、わたしは何度もあけたりしめたりしている。 * つまるところ、わたしは誰かに必要とされたいのだ。 だけど今は、わたしがいなければ生きられないような人は、誰ひとりとしていないのだ。 それは認めざるを得ない、事実であるのだ。 2003/04/04 近況 新年度がはじまって1週間。 まだ新しい体制に慣れないがための疲れから、今週はほとんど毎日、10時半には就床している。去年も、最初の1週間はこんな感じだったことを思い出す。 今日はお休みで、ほんとうは映画を観に行こうと思っていたのだけれど、体がいうことを聞かなかったのでやめにした。映画ももうしばらく観ていない。 午前中、伸ばし伸ばしになっていたスタッドレスをようやく普通タイヤに履きかえた。 お昼を食べてから、エロチャリに空気を入れ、仕事の用事のために労金や郵便局へ行ったり、100均に文房具を買いに行ったりした。 いろいろなものが、春を迎えて、切り替わっていく。 月末に、1年間がんばった自分へのご褒美にと、e.m.というブランドの指輪を買った(ボーナス払いだけど)。大粒のジルコニアとパールが、中指で誇らしげに揺れている。 今年度はどんな1年になるのかと、ほんの少しの期待と、大きな不安でいっぱいなのだ。 |